目指したのは、会社で批判を浴びるようなCM。

FTC株式会社
渡邊裕基 様
×
メディアジャパン
宮崎敬士

【 企業様情報 】

東海エリアで一風変わったCMを流している、質屋かんてい局。
一目見たら「ん?なんだ?」と気になるこのCMが、どんな思いで作られたのか、どんな反応があったのかを かんてい局を運営するFTC株式会社の渡邊裕基(わたなべひろき)さんにお聞きしました。

※ 渡邊裕基(わたなべひろき)さん
・ FTC株式会社 プロジェクトマネージャー
・ 2014年からCMを担当

メディアジャパン宮崎(以下宮崎): いきなりですけど、ぶっちゃけCMやって効果があったか知りたいんですけど。

FTC株式会社 渡邊様(以下渡邊様): CMやったからどうっていうことはないんですけど、でもやっぱり接客する話の中で、 「CMたくさんやってるしね」って結構聞くんで、繰り返しCMすることで、安心感があるのかなって感じますね。

宮崎: 社長とかは、効果に関してどう思ってるんですか?

渡邊様: うちの社長ですか?
社長も友だちからCMに関して電話があるみたいなんで、すごい効果あるんだなって認識してますよね。
だからやめないんだと思う。
うちの社長のことだから、効果がないなと思ったらすぐやめてると思うんですけど、 時期を見て増額してくってことはやっぱり効果があるって思ってる。

宮崎: 段々金額増えましたよね。
最初月額120万円だったんですよ。

渡邊様: そうですよね、で、どんどんどんどん増えて、今は200万ですよ。
80万も増えてますもんね。
だから、それだけ効果があるって数字見て思ってるんじゃないですかね。
CMにあまり力を入れてないときと力を入れたときの違いっていうのは、買取がメインに変わってくるんですけど、買取金額も、 力を入れるのに比例してあがってきてるんで、やっぱ効果はあるんだって感じてます。

宮崎: 渡邊さんが担当に代わってから今のCMになりましたが、やっぱ自分が新しいCMやるっていいもんだなーとか思ったりするもんですか?

渡邊様: CMを考えてるときって蓋開けてみないと分からないところがあるんで、ちょっと怖いんですけど、 テレビで自分が携わったCM見るとやっぱいいもんだなーって思いますよね。
やって良かったなーって。

宮崎: アイデア出すところからスタートしてますもんね。
苦労しましたよね。

渡邊様: いい勉強になりました。
ホント難しいんだなって。
思ったのは、ありきたりなCMだと意味がないなってこと。
ありきたりって言ったら失礼ですけどそういうCMよりも、インパクトとかを重視するとほかとの違いっていうのが見えてきて、 会社の色やお店のイメージにもなるんですごい変わったCMの方が、僕は個人的に好きだなー。

宮崎: 今回のCMで気に入ってるところってどういうところですか?
※ここでCM動画を見せる

渡邊様: あまり見たことないCMってところですね。
非現実であるような、現実であるような、変わった感じ。
ひとつの映画を見ているような感じがすごく気に入ってます。

宮崎: 意外さというか、バカバカしさがいいですよね。

渡邊様: バカバカしさもあって「え?なにこれ?」っていうのが残るのが気に入ってるし、 ほかの人がやりそうにないっていうのもいいなーって。

宮崎: なんかがあるんじゃないか?とかすごい良いことがあるんじゃないか?とか、 期待感をあおるようなイメージで作ったんですけど。

渡邊様: そうですね。
でも、あんなふうにまとまるとは思ってなかったですね。

宮崎: 渡邊さんが街を選んで、動画もセレクトされましたね。

渡邊様: なんであれ選んだか分からないんだけど、直感ですよね(笑)。
1日かけて、ずーっと選んでたんですよ。
こういう理由で選んだっていうのはなくてもうほんとパッと見ですね。
宮崎さんが言ってたじゃないですか。
会社で批判を浴びるようなCMの方がいいよって。

宮崎: あぁ、みんながいいっていうのは選んじゃダメってね。

渡邊様: その意味がすごくわかりました。

宮崎: それって、どういう意味ですか?

渡邊様: あのCMを社員に見せたら、やっぱありきたりな意見しか出てこないんです。
で、これ怖いなーって思って誰にも見せず、社長にも見せずにOK出したんです。
社長には出来上がった後に「出来ました、はいどうぞ」って見せたんですけど、「これは良い!」って言ったんですよ。

宮崎: やっぱトップってそのへんの感覚ですよね。

渡邊様: そうですね。
やっぱ社員とは違う目線っていうんですか、そこをすごい感じました。

宮崎: 例えば、ドコモのCMは社員が選んでるんですよ。
で、ソフトバンクのCMは、孫さんが選んでるんです。
犬が出て、黒人でしょ?あれ選ばないもん、普通の社員。
要するに、安全な方を選んじゃうんですよね、6割の人は。

渡邊様: うちの会社では8割ですね。

宮崎: 無難な方を選んどいたほうが、説明がつきますからね。
なんでそれ選んだの?ってときみんなが選びそうだから、っていう理由が言えるんですよ。
そういう人が多数だから、どうしてもそっちに流れる。
でも、一部のとんがった人が「これ面白い」っていうと「そうかもしれない」って思うんです。
そういうもんなんですよ。
情報を与えられないと、意見にならないんです。

渡邊様: 最近、お店とか作ってても思うんですけど、壁紙でもなんでもそうですけど、ありきたりなのを選んじゃ、やっぱうまくいかないですね。
ありきたりじゃなかったら成功するわけじゃないんですけど、大成功する人っていうのは、やっぱり選ぶものが違いますね。
これは共通してるなって思いました。

宮崎: 安藤社長って、ほんとにこれで社長かな?って風体なんだけど、たまに鋭いこと言うんだよね。

渡邊様: そうです、そうです!

宮崎: 俺が聞いて感心したのが、「安い」とか「激安」ってポップを高い位置に貼ってたの。
で、社長が入ってきて「ダメ!安いって意味を伝えたいのに高いところに置いてどうする。目線より下げろ。」って。

渡邊様: 感覚がちょっとすごいですよね。
でも、最近はやっと、言ってる意味が理解できるようになりましたね。
すごい疑問なことが多かったんですけど、CM作ったり、お店作ったり、自分でいろんなこと体験していくうちに「あ、そういうことか」って理解できるようになりました。
やってみないと分からないことって、いっぱいありますよね。

宮崎: そうなんだよね。
そろそろ次回作をって、安藤社長に言われてるんですがどうしましょう?

渡邊様: どうしましょうねぇ。

宮崎: 敵は安藤社長ですからね、どう落とすか。
難しいよ、あのひとホントに。

渡邊様: ほかの人を納得させるのは簡単なんですよ。
けど、この人を納得させるには、それなりのものを作らないと。
それを考えるのが僕の仕事なんだって思ってます。

宮崎: かんてい局とリサイクルマート、あわせて200店舗のトップにいるって、しんどいですよね。

渡邊様: 店でもなんでもそうなんですけど、モノを作るときに「直営店だな」って思わせる方法を考えるのが、 しんどいですね。

宮崎: それをCMでどう表現するかってまた半年かけて考えないと。

渡邊様: また半年かけて作りたいと思いますけど、あれを超えるのはなかなか難しい…と思います。

宮崎: あれ作り終わったときに、安藤社長に「来年もよろしく」って言われましたからね。
終わったばっかじゃんって(笑)。

渡邊様: あのCM見てからですよね、1年ごとにやってこうかってなったの。

宮崎: あー、そうですか。

渡邊様: あのCM見たときの感想が「あれでいいんだよ!」それだけです。
「OK!あれでいいんだよ!」その一言だけでびっくりしました。
で、「あれでいいんだよ」の意味の中に「(たぶんほかの人には分からないけど)あれでいいんだよ」っていう言葉が見えてたんですよ、僕には(笑)

宮崎: あはははは(笑)。
なるほどね。

渡邊様: そこで「あぁすごいな」って思いましたね。

宮崎: 分かりました。
ありがとうございました。

NEXT
タカハシパートナーズ 髙橋雅和 様 インタビュー>>>
<<<お客様インタビュー(一覧)に戻る

PEGE TOP