[メールマガジン]よろしこ通信vol.149

2016年4月18日

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 ■ 目次 ■

  1. 社長のつぶやき (社長 宮崎敬士)
     第59回 「フランク三浦の勝訴…あれってあり?」

  2. 取材者の目線 (映像制作ディレクター 若林源太)
     第105回 「我が青春の学生映画」

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  1. 社長のつぶやき (社長 宮崎敬士)
     第59回 「フランク三浦の勝訴…あれってあり?」

 久しぶりにびっくりしたのはこのニュース。
 フランク・ミューラーのコピー時計というか
 パロディー時計のフランク三浦が
 商標権をめぐって勝訴したというのだ。

 他人のふんどしで商売をしているワケで
 これが認められるのは大きな出来事である。

 今後、似たようなケースが続々出てくるのではないかと思うのは
 私だけではないだろう。

 テレビの世界的に言うと、大物や有名人の“ものまね”が
 これにあたるのではないかと思う。

 この、ものまねで食べてる芸能人
 まねている対象の有名人には何らかの支払いをしているのか?
 といえば、していない。

 つまり、仕入れが0円でものまねという芸を売っているわけだ。

 今回のフランク三浦も
 この芸として認められたということで考えれば
 納得の判決だ。

 もちろん当人は非常に不快だと思うが‥。 

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  2. 取材者の目線 (映像制作ディレクター 若林源太)
     第105回 「我が青春の学生映画」

 今月、我が社にも新入社員が入ってきました。
 安田伊織くんは、名古屋の映像専門学校を卒業した
 20歳のフレッシュマンです。

 けがれを知らない、その無邪気な笑顔と
 やる気に満ちたキラキラした瞳は、
 少々古ぼけてきた我が職場に活力を与えてくれています。

 そんな伊織くん(愛称はイオリン)。
 学生時代には監督志望ということで、
 数多くの映像作品を作っていたとのこと。
 その一部ということで、
 先日DVDを持ってきてくれました。

 観てみたい…。でもちょっと…何か恥ずかしい…。

 だって学生映画って、
 若さゆえの「自意識のカタマリ」を
 観せられるようなものだから。

 学生時代に自主映画サークルだった私は、
 そんな学生映画をイヤってくらい観ています。

 あの頃の学生映画といえば、
 若者特有の根拠の無い自信に後押しされ、
 赤面必至の稚拙な人生論をぶちあげ、
 それをあえてコムズカシイ演出で表現する。

 まさに観客不在の自慰映画…。

 ちなみに私のサークルで最も評価されていたのは、

 留年確定の学生が悩みまくって
 どこかの山小屋で仲間と乱痴気パーティーをして、
 最後は荷車に載せたマネキンを燃やしながら
 坂を駆け降りる映画でした。

 正直さっぱり分からない。

 当時は8ミリフィルム。
 密閉した暗闇の中で、延々観せられる苦痛といったらありません。

 しかも8ミリは一度映写機にかけると、巻き戻しは出来ません。
 1時間もの大作映画だと、本当に地獄でした。

 そんな苦い思い出がよみがえる中、鑑賞したイオリンのDVD…。
 しかし、そこには、私が恐れていた
 「自意識の押し売り」は微塵も無かったのでした。

 イオリン本人が軽快に踊る「踊ってみた」や、
 流行りのフェイクドキュメンタリーを取り入れた
 娯楽作品に徹した探偵推理モノ。

 もちろん、技術や演出は大幅に改善の余地ありですが、
 何より観ている人を楽しませようという
 努力が感じられるものでした。

 これも、時代なのでしょうか…。

 思えば私たちが映画を撮っていた頃、
 映像制作はごく限られた一部の人たちの特権でした。

 その、肥大した憧れは、
 精一杯インテリぶって、難解な映画をつくるという
 おかしな方向へ向かっていたのかもしれません。

 でも今は誰でも低予算で映像が撮れる時代。
 ヘンな肩肘張らずに、本当に面白いものが何なのかを
 追求できるのかもしれません。

 ・・・ただいずれにせよ、学生の映画というのは
 気恥ずかしいことに変わりないですね。

 しかし、同じ気恥ずかしい映画だったら、
 私はイオリンの映画のほうが好きですけどね。